TITLE: tofubeats - STAKEHOLDER
DATE: 2015/04/01 - digital / CD
TRACKLIST:
M-1 SITCOM(intro)
M-2 STAKEHOLDER
M-3 window
M-4 dance to the beat to the
M-5 STAKEHOLDER -for DJ-
M-6 She Talks At Night
M-7 T.D.M. feat. okadada
M-8 (I WANNA) HOLD
M-9 衛星都市
M-10  T.D.M. feat. okadada  (DTTN “still working on” remix) *digitalのみ収録

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1. winstrumental
2. T.D.M. (instrumental)
3. 衛星都市 (instrumental)






STAKEHOLDER セルフライナー

 STAKEHOLDER初回プレスをお買い上げのみなさまありがとうございます。初回生産分にはこんな感じで折り込みが入れられるとのことで、ささやかなセルフレビューを。
だいたいが2014年末〜2015年初頭にかけて制作されたこの”STAKEHOLDER”ですが、今回はこれまでとは違いマスタリング以外のすべての行程、ボーカルの録音からトラックダウンまでを自宅で手がけ、ゲストもオカダダさんのみに絞ったこれまでの中でもかなりパーソナルな手触りになっている作品です。2014年は走り抜けるように派手なリリースが続いたし、実際肩肘張ってたのですが(今年も外仕事はド派手なものがありましたが)、一旦ここでトーフビーツっぽいものを改めてやってみようよ、とチームの皆さんも提案してくださり、こういったものを出すことができました。まあ、そういうのも大事なのでそれは今年もおいおいやっていくのですが、今回のEPではこういうのもぜひ、楽しんでもらえれば嬉しいです。是非歌詞カードとこれをお供に聞いてみたりしてください。

1.intro ジャケの写真の元ネタにもなっている某ファミリードラマのイントロのような雰囲気で。KORGのX5DRというなつかしの音源で全部制作。

2.STAKEHOLDER 3rdEPにしてついにタイトル曲の歌詞が3行だけに。今回はわりと好き勝手にやってみるというのがテーマだったので、インディーズ時代の「lost decade」に倣って経済用語をタイトルにして、それ先行で制作してみました。歌モノなのかインストなのかの判断も曖昧ですが、メジャーでこういうものがタイトル曲になるのも最近あまりないと思うので。今回のEPは声の音量とかもそこまで余所行きを意識してないので、そういう意味ではFirst Albumや他の仕事からここに来てくださった人には新鮮に映るかもしれません。

3.window それこそlost decade製作時の曲を少しだけ歌詞を変えてリメイク。ボーカル、コーラスはほぼ全部再録、積み増ししてより装いも新しくなりました。こういうビートにしっかり日本語でフルコーラス乗せることができている曲は今でも新鮮ではないでしょうか。いろんな要素が同居できているんじゃないかな、と思っているのでそこを是非楽しんでみてください。

4.dance to the beat to the 海外のクラブミュージックでlet’s go!みたいなのがイントロに入るのを日本語に訳すと「それでは行ってみましょう!」みたいな感じなのかな、と思ってそんな声を皮切りにドンドコしていくダンスチューン。soundcloudや既に現場では投入していましたが今回のEP用に大幅に仕上げ直しました。

5.STAKEHOLDER -for DJ- リミックスというよりかはタイトル曲のデータをサンプリングして全くの別曲を作るというモチーフで制作。タイトルも変えようかと思ってたんですが思いつきませんでした笑。原曲と違ってビートも途切れないので実際DJユース。ヴォーグというジャンルのリズムをポップに解釈してみたり、バブルガムっぽい要素も入れてみました。毎度4拍目に入るヴォーグ風のアタック音はメジャーなのでちゃんとサンプリングせず自分で作ってます。

6.She Talks At Night マスタリングの時にスタッフ一同に「トレンディやな〜」と言われるまで気がつきませんでしたがよく聞くとトレンディな歌詞の1曲。一方でワンコーラスが終わるごとに猛烈なベースが鳴るというインパクトある音像になってます。マスタリングエンジニアのyoriさんを困らせたほど唸りまくっているベースを楽しんでほしいので是非それなりのヘッドホンやスピーカーで聞いてみてほしいです。

7.T.D.M. feat.okadada 今回のEPでは一番ポップな盟友オカダダさんとのユニットdancinthruthenightsでの1曲。過去曲"Her Favorite"に続いてカッコつけております。T.D.M.というのはThe Disco Manufacturer(ディスコ製造者)の略で、これをテーマに曲作りで家に帰れないプロデューサーの葛藤を描いたりしてみました。KISSってバンドにBethって曲があるのをオカダダさんに聞かせてもらったのがきっかけだったりもします。トラックメイキングにもオカダダさんの手が加わってリズムも良い塩梅です。iTunes、Amazon特典ではもっと家に帰れないオカダダエクステンデッドミックスが特典になってます。お願いして結構な長尺にしてもらってますしドラムも入れ替わっててこっちも最高。ぜひ忘れずにDLしてくださいね。

8.(I WANNA)HOLD ハウスミュージックは永遠に格好いい音楽の一つですが、今年に入る前後くらいからまた個人的には再燃しているのでストレートなハウストラックを入れたくて制作。一方で生っぽいピアノを入れてみたり、音像の振り分けを不思議な感じにしてみたりしたので、是非踊りながら聞いてください。歌詞カード、この曲(とM7もそうですが)のスケブリさんの写真のチョイスも信用できます。見ながら聞くと不穏な気持ちになれますよ。

9.衛星都市 今回のEPで最後に完成した、そして唯一のダンス感の少ない曲。日本語の音楽で一番聞いている割合が大きいのはきっと女性ボーカルのこういったテンポのポップスなんだと思いますが、そういうものを想定しつつ今回もやっぱり自分で歌ってみることに。音楽を初めてすぐのころからずっとテーマにしている地元ニュータウンについて、また歌ってみることにしました。今後別ボーカルで再録したいですが、僕のボーカルで逆に伝わるものもあるのかな・・・とも思ったり。自分の曲を誰が歌うのかという問題は今後きっとずっと付きまとう問題なのでしょうが、今はとりあえず繰り返す荒々しいブレイクビーツの中でシンセベースやボーカルがうごめく様を是非。

発売時webより