POSITIVE self review (2015)
*2015年発売 POSITIVE 初回プレス分に封入のもの

POSITIVE - 初回盤購入の皆様へ

 みなさんこんにちはtofubeatsです。今回も初回ロットをお買い上げのみなさまに僭越ながら僕のセルフレビューが同封できることになりました。今回「POSITIVE」というアルバムタイトルでこのメンツ、語ることはいっぱいありますがなんとなくまとめてここに記しておきたいと思います。ぜひブックレットの歌詞やクレジットと一緒に楽しんでください。
 正直アルバムを出すときは毎回これが最後かも・・・と思うことしきりなので今回もDVDまで入れて呼びたいゲストを呼ばせていただき、ライブとか実現性を一切考えないただただ音源に愛を注いだスタイルでお送りさせていただきます。こうやって1stから豪華ゲストを呼んで高いゲタを履かせてもらってる部分も多いにあるのですが、実際それだけのゲストを呼んでも違和感だけで終わってしまったらアルバムにはならないんですよね。そういうところもあり、先輩方から学ぶところは学びつつも、しっかりこちらの雰囲気にも寄せつつどう決着させるかのバランスをこれまでよりも多く考えての製作となりました。個人的にはライブも嫌いじゃないですが数ヶ月もかけて作った音源が3000円くらいなので、前回よりもちょっとお値段高くなっちゃったことだけは謝りたいですが十分な内容になるようチーム一同頑張りましたので是非楽しんでください。初回セルフライナーは「1万文字くらい書いていいよ」とのことなのでここも過剰にお送りします!長いですよ!
 毎回ゲストを呼びまくって自分でホームページの告知を編集していても過剰だな〜と思うのすが、全曲作詞作曲プロダクションはほぼ自分、映像グラッフィック関連も数パターンの知人をルーティンでお願いしているので、そうやって考えるとソロのボーカリストが毎回違う作曲家さん(もちろん同じ場合もありますが)にお願いするようなものなのかもしれません。結果として統一感もあると思いますよ。僕は(汗)。何にせよ今も一人で神戸に戻る移動のさなか音源をチェックしながらノートパソコンをカタカタやっておりますので本質的にはそこまで遠くには行っちゃったわけでもなく、ただ長くなった旅の行程を楽しんでいる、といった感じです。ま、いろいろ書いてるんですけどまとめると笑いつつ聴いていただければ幸いです。

1. DANCE&DANCE
 イントロの歓声はMaltine Records10周年イベント「天」より。メジャーデビューしてからようやく丸2年ですが初めてギャラをもらった年から数えれば早10年。手は早くなったとは思いますがまだまだ全然作るときは悩んでばっかりですね。
 関西ネットの音楽番組「オンチカ」OPとして制作したものを延長。なので「音楽の力」がテーマです。音楽はどんな方向であれ自分の感情を増幅させてくれるのがいいな、と思うんですよね。とかいいつつ既にOP用音源提出後だったので軽い気持ちで仕上げたからかコスりなんかも入って思った以上に爽やかになりました。今回一番好きな歌詞かもしれません。あとライブでたまに使っているEWI(笛形シンセサイザー、といえばいいでしょうか)をアウトロでついに実戦投入。そしてリード曲にパス。

2. POSITIVE feat. Dream Ami
 Amiさんと大抜さんのラジオ番組にて月イチでクラブミュージックを紹介するという枠をやらせていただいていたのですが、それきっかけでAmiさんが「ディスコの神様」を聞いてくださっているという情報を我々チームがキャッチ、ポジティブなゲストにピッタリだ!ということで今回の斜め上のオファーにつながりました。歌詞も推敲のたびにポジティブに寄せたりなど。ug noodleさんのギターも冴えててカラっと仕上がって満足です。ただポジティブってのはバカにそういう風にするのではなくて「後ろがわかってるから前向き」なんだな、ということにも気がつけた1曲です。柄にもなくいいこと言いました。まさにそういう感じです!

3. T.D.M. feat. okadada
 Amiさんがダーンシーンスルーザナーイ!(僕とオカダダさんのユニット名がdancinthruthenights)と歌い上げた直後にオカダダさんが出てくる流れがやりたかったのでこの並びに。フフフ。先輩のオカダダさんは今回これを含む3曲でゲスト参加しております。今回はどの曲でもかなりいい仕事してくださってますのでブックレット見つつ探してみてください。これは「The Disco Manufucturer=ディスコ製造者」の略。いま考えたらそれってTDMじゃなくてDMでよくない?って話ですね。あと何度聞いても「音楽製造業従事者〜」ってコーラスのハマりはいいですね。

4. Too Many Girls feat. KREVA
 客演キャスティングは「自分に足りないものを持っている人」に声をかけて勉強させてもらおう!というのが多分を占めています。そうなるとああいう人たち(これまでのゲストに想いをめぐらせて・・)が多くなるのはやはり自分のそうじゃないところが気になるからなのか・・・まあそりゃそうなんですけれども。一方でセルフプロデュースで(時折オートチューンをかけている)ボーカルも取るという意味では先達者でもあるKREVAさんとのコラボはこんな感じになりました。なんとなく組んでたら柄にもなくサビがこんな歌詞になってたので自分でもビックリです。しかしフックを書いたはいいもののやっぱラップは本職にしてないだけあって(するのは嫌いじゃないんですが難しい・・・)Eモバを3台持ってることを自慢する羽目に。まだまだ道のりは長いです。トラックに関してはフックとヴァースのリズムのノリを結構変えて打ち込んだのがうまくいったな〜と思ってます。

5. STAKEHOLDER
 3rd EP”STAKEHOLDER”はほんと身の丈にあってて好きな作品です。飽くまでこの「POTIVIE」につながるサイドストーリーだったのであそこまでシンプルに、一方でアートワークは過剰にできたわけですね。そういう意味ではPOSITIVEに行くためには絶対必要な1枚でした。よかったらこちらもチェックしていただきつつ、この曲は特にその中でも落とし込みたい塩梅にできてとても嬉しかったのも覚えてます。ボーカル曲をインストの中に落とし込む作業みたいなのができてよかったなあと。言葉も入ってくるけどインスト曲みたいな。この「揺らぐほど君を信じたい」が今回のアルバムの最後の曲に一応パスを出す形になってます。ということにしておきたいな、とこのレビューを書きながら思いました。

6. Throw your laptop on the fire feat. 小室哲哉
 今回のアルバムでもダントツで謎の仕上がりといえばこれでしょう。日本のJ-POPを定義した人間の一人小室さんとドキャッチーな歌ものの四つ打ちができるのかな、と思っていたら想像以上にDJ向けになりました。
 小室さんから最初にいただいたデモはいかにも小室サウンド!という90s RAVEな感じだったので、うまいこと換骨奪胎するためにまずその曲をトラックダウン、2mixにしてからそれを再度サンプリングしてブレイクで使うという自分的には昔よくやってた手法をとりました。おかげで2曲が混ざり合ったような不思議な感触に。ブレイクにはファットマンスクープ的な役回りでオカダダさんを起用。想像を超えてくるナイスシャウトだったのでカットアップパート作ったらテンション上がりすぎてアシッドっぽいシンセやメガホン加工のラガボーカル(こちらは自分で歌いました)まで乗せてます。結果こんな仕上がりです。小室さんもあんくらいやってくれてよかったよ!みたいなことをおっしゃってくれていたので嬉しかった一作。ちなみにそんなにむやみに仕事道具は壊しませんがたまに窓からパソコンを投げたくなるような気持ちになるときもあるヨネ・・・

7. I know you
 もとはFMラジオ風のジングルを作ろうと思ってフュージョン風のオケにしたらなんか最後に歌詞が乗る雰囲気だったので乗せてみたというかなり雰囲気だけの曲です。と言ったら身もフタもないけど結構アルバム制作初期にできてて最後まで入れたいな〜と思ってて置いておいた曲です。youtubeで僕が歌っている「POSITIVE」のデモが聞けますが、それのラジオ風ジングル、よく聴いたらこの曲ですよ。

8. Without U feat. Skylar Spence
 今回唯一の海外勢。Saint P**siという某清涼飲料水の名前が入った名前で活動してた彼はもともとはインターネットをベースにグレーな音源をガンガン発表してました。Daft Punkがファレル等とコラボした年に同じくインターネットでリリースした彼の作品「Hit Vibes」はその謎の完成度の高さから陽のDaft Punk、陰のSaint Pep*iと僕らの身内では言われており話題でした。大味なディスコネタ使いとそれに対する過剰な憧れはは自分とも共通する趣味ですね。
 そういうある種イリーガルな行動の数々で話題が出てきたところ、ある日Carpark Recordsから突然デビューしてサンプリングなしで自分が歌い出したのにはびっくりしました・・・って一方でこれ俺やんけ!ということでシンパシーを感じるところもありオファー。何個か送ったオケのうちこれをSSが選んでくれたのですが、これは日本語だとどうしてもいい感じにサビが乗せにくく、だけど好きな肌触りのデモだったので、こうやって解決してくれて嬉しかったです。こういうツギハギ感を出すために別に1フレーズ事前に仕上げてから編集してしてこういうピアノアレンジにしたのも思い出深いです。彼もちゃんと雰囲気を汲んでボーカルのエディットを軽く最初のデモの時点で入れてくれてました。わかり手。

9. すてきなメゾン feat. 玉城ティナ
 このアルバムでは一番難産だった1曲。お題通りの曲が書けずウンウン言って各所に迷惑をかけたためワーナーの会議室でA&RのIさんに「トーフくんはもっとポジティブになったほうがいいんじゃない?」と言われる羽目に。全くその通りですよ・・!と冗談半分でその話を後のアートワーク会議でGraphersRock.岩屋氏に話したところなんか字面がエネルゲンみたいで良いんじゃない(今考えたらおかしい流れだ)!?となり仮題がPOSITIVEになりました。以下略。
 そんなこの曲ですが玉城さんのボーカルが存外力強く、シンプルなオケでもしっかり映えています。音痴の僕は美人で歌ももっと上手くなりそうな玉城さんに「ボーカル業、続けてほしいな・・・」と僭越ながらブースを眺めて思ってました。そんな玉城さんの声を包み込んでいるコーラスは大比良瑞希さん。アルバム制作期間にいただいたデモが良すぎたので知り合って半月とたたずにオファー。コーラスの収録からリリースまでの間に大比良さんはフジロック出演まで果たしました。2人の音楽的な活動は今後の動向に絶対注目したほうがいいですよ。ちなみにテーマ通り家で掃除中とかに聞ける曲になってます。

10. くりかえしのMUSIC feat. 岸田繁(くるり)
 やはりボニーさんといい関西出身の方とのレコーディングはどっちかというとアットホームに進む印象があります。岸田さんの電車やら人口(各自治体の人口を定期的にモニタリングしているそう)チェックの話がおもしろすぎて歌録りの記憶が怪しいですが肝心の曲の方はまあ真面目に作りました。
 岸田さんがある箇所で急に「関西人の書いた曲やな〜関西譜割やな〜」とおっしゃったので詳しく聞いてみたところ、ある場所が関西人のリズムだそうで。岸田さんも昔同様の指摘を「ばらの花」を聞いた矢野顕子さんに頂いたらしく、そのときにわかったとか。なのでこの曲を聴いてると俺は関西人やねんな〜としみじみします。なにのしみじみかはよくわかりませんが・・・ちなみにどの箇所が関西譜割なのか是非考えてみてください。
 あとくりかえしのMUSIC「が鳴る」という変な譜割も、歌詞カードを見なかったら「がなる(=怒鳴るの意)」と聞こえるのが面白いな〜と思います。全然意味かわってくるっていう。同音異義語ってのは日本の面白いところですよね。今回のアルバムはコラボ曲でもこういう風に肩肘張りすぎていない曲ができたのが本当にうれしかったです。

11. 閑話休題
 昔ルミネのweb広告用に10パターン弱くらい音源を作った時、このループだけ気に入ったので置いてあったものをスキットに。短い曲だと割り切って全部オーディオにして作業できるので良い。あとこの曲名はなんとなく初めっから使いたかった言葉でした。

12. 別の人間 feat. 中納良恵(EGO-WRAPPIN’)
 実はPOSITIVEの新録曲では一番最初にできた曲がこれ。宇多田ヒカルさんが使っていたプラグイン(PCで使う音源のソフトウェア)の話を担当の方からお伺いして購入したピアノ音源(とんでもない大容量でDLに1日半かかりました)がこれまで使ってたどんなピアノ音源よりピアノっぽい音がするので頑張って作った1曲。とはいえそもそもピアノの音なんてそんなに聞いたことないような気もするし、弾いているように聞こえてほとんど弾いてない(ペダルのオンオフは全部PC上で書きました)このなんというか、嘘の弾き語り感に中納さんの本物のボーカルが乗っかってくる感じがすでに「別」っぽいというか、でもそれを馴染ませようとする感じ、そういうところも含めて違うものを一緒にするみたいなことの話ができたような気がします(後乗せですけどね)。それにしても中納さんのボーカルのパワーはちょっと異常なレベルですごいです。

13. I Believe In You
 マルチネレコード10周年記念本のために書き下ろした1曲。今回のアルバムでは唯一の純度の高いインスト曲です。ので気合が入ってます。
 08年からフリーDLで曲を配りつつ、ここ2年はメジャーデビューしてから音楽が仕事になりまして。公私の境目が無くなり、それもいいかな〜と思っていた矢先、"POSITIVE”のMV監督、スケブリさんと話していてひさびさに劇をひとりで観に行こうと思い立ち、観劇のついでに横浜のホテルに泊まって仕上げた1曲。結局他の仕事も全然片付いておらず、ガッツリ機材を持って行ってホテルでもずっと作業してましたがこれはこれで良い気分転換になりました。真夏の山下公園はクソ暑かったですし夜中に入ったファミレスはいつもよりなんか味も微妙。ただ横浜は神戸がでっかくなったみたいで良い所ですね。通称笛テクノ。

・デザイン
 せっかく文字数もあるのでこれにも触れておきましょう。tofubeatsロゴのデザイナーであるGraphersRock.岩屋さん、そしてイラストレーターの山根慶丈さん(同い年!)はFirst Albumとそれにつながる連作からのチームで絶大な信頼を置いております。今回もボックスのロゴを中心にこの初回盤は4面デジパックで構成していただきました。特色も入ってなんかちょっともはや前回よりもベストアルバム感さえ漂っております。開くとドーン!と文字が出てくるの、嬉しいですよね。ポジティブを意識した山根さんのイラストの数々はラフの段階からどれもとても好きです。昔山根さんが描いたカヌーの絵がとても好きだったので、今回そんな感じのイラストも載ってたりで俺が大興奮。インディーズ時代から仕事をさせていただいているお二人とこうやってメジャーフィールドでもまだ一緒に仕事をお願いできるのは嬉しい限りです。
 今回DVDへの収録はありませんが「POSITIVE feat.Dream Ami」のビデオは「STAKEHOLDER」でMV監督とデザインを両方担当したスケブリこと杉山さんといつもこれまた協力してくださってる古屋さんによるもの。人の顔のステッカーとかを勝手に作りがちなスケブリさんですがそういうフットワークの軽さがビデオにも出てますね。脚だけに。こういうアイデアでしっかり楽曲にアジャストしてくださった映像チームにも感謝です。あとスタジオ行っていきなり振りを当てられて踊る流れになったのもびっくりしました。人生初の振り付けがついたダンス仕事です。足だけだけど(笑)

・DVD
 そして今回の初回盤にはこれまでのMVを全て網羅したDVDがついております。予算、方向性ともに結果バラバラになりすぎたので1曲送るごとに落差が激しいとは思いますが意地のリリース順編成になってます。いろんな意味でトーフビーツの変遷をこちらでもたどってみてください!

1.水星 feat.オノマトペ大臣
 人生初のちゃんとしたMV。全編神戸ロケでいまでも水星の場所、と神戸が言ってもらえたりするのは嬉しいですね。個人的にも高校時代は毎日このあたりを音楽聞きながら散歩していました。エキストラをtwitterで募って人が集まったこともとても嬉しかったので心に残っています。あとちょうどオクトーバーフェストやっててみんなでビールも飲んだりしてましたね。実家の近所や神戸の市街地、思い入れがたくさん詰まったビデオです。朝、メイクのために人生ではじめて会議室を借りたのですが、変換ミスで「彗星撮影委員会」になっててちょっとほっこりしたりなども。ちなみにのちに「20140803」で使われるスケボーでコケてるtofubeatsのカットはこのときの撮影のもの。以来スケボーは怖くてやってません笑。

2.No.1 feat. G.RINA
 いまや大きな仕事を多数手がける世界の細金監督ですが、ブレイク前に僕のある曲のビデオが作りたい!とショートバージョンの音源まで作らせておいて自分が先にブレイクしてそれが作れなくなる事件が発生。そのときのことを根に持っていた僕の方からオファーしたところまさかの実写(細金監督、本業はグラフィックスが多いです)ならいいよ、とのことでこの仕上がりに。いつのまに杉山監督も加わり、1ヶ月間くらい数日に一回はカメラを持って2人が出かけてて頑張ってくださってて嬉しかったです。スローモーションの群像で組み立てられた美しい映像。一方でふとしたエグみみたいなのもあってとても好きなビデオです。

3.Don’t Stop The Music feat. 森高千里
 メジャーデビュー第1作目のMV。僕の好みを熟知した監督の人選やカット割りが光りました。急にメジャー感ある映像でこれの仕上がりを見たとき僕はメジャーデビューしたんだな〜としみじみした作品でもあります。ちなみに言っておきますがトーフ役の子も女の子ですよ。僕らの界隈のTシャツとかを子供達が着てる細かい芸も素敵ですよね。ちなみにここを撮影したクラブは風営法取り締まりで取り締まられてしまっていまはクラブをやってないそうです。マジDon’t Stop The Music…

4. おしえて検索 feat.の子(神聖かまってちゃん)
 いきなりtofubeatsの低予算、いや無予算ビデオがでてきてギョッとしたでしょう。最初は「試聴用の動画だからサラっとつくってよ〜」と担当に言われたのでの子さんと担当の野村さんに口パクの映像をスタジオでざっくり撮影してきてもらい、ウケ狙いも込みで編集したのですが気がついたらMV扱いになっていてドン引き。動画ソフトで物が動かしたい、そんな気持ちがそのまま出てしまったMVです。シャチとか俺の写真がとにかく雑に動くし背景もフリー素材だし本当に収録しちゃっていいんですか!?

5. ディスコの神様 feat.藤井隆
 DSTMに続いて森監督。やはり僕の好みを以下略・・・なので素敵な仕上がりに。横移動のカットとかが続くといいと思うんですよね、という無茶な願いを全編レールカム収録で叶えてくださいました。上品にシーンを見せていく仕上がりがほんとカッコいい。このビデオはリッチな照明をバックに藤井さんも登場で最後の30秒くらいのご褒美感、ほんとすごいです。そこに繋ぐためのモデル陣の方々も豪華!ロケ地のホテル、普通に泊まりにいってみたいな〜。ほんと素敵なビデオです。

6. Her Favorite & 衣替え
 おしえて検索に味をしめたのか会社からの「トーフくんビデオやりなよ!」の無茶振り(その後このくだりは繰り返されることとなります。ビデオ作るのは下手ですがとても楽しいですけどね!)に撮影編集出演全てを自分で行いなんとか応えた作品。なんか呼べそうだからという理由でレイチェルを神戸まで呼び寄せてロケ地までの道中のZARAで全員の衣装を購入、メリケンパークホテルでゲリラ撮影というすごいスケジュールでした。ラフな仕上がりすぎたので後段森監督に少しだけ手伝ってもらいましたが編集もおおまかには自分で。撮影中にちょうど観覧車に「ようこそ神戸」と出てきたのは僕にしては珍しいタイプのミラクルでした。なにげにこのバージョンの衣替えも気にいっております。ちなみに2人だけで車に乗っているように見えますが後部座席でオカダダさんが横になってました。 さすが甲賀出身。

7. Come On Honey feat.新井ひとみ & 8. poolside feat. PES
 こちら2本は同時期に杉山さん、古屋さんにそれぞれ森さん、大橋さんを付け足してだいたい同じチームで撮影した2本。カモハニの方は最初店員として入って来る僕に新井さんはやさしく笑顔で対応してくれるのですがそんな優しい顔じゃダメ!と監督のNGであの表情の仕上がりに。っていうかそもそもゼロから作ったカラオケビデオの方の完成度もすごすぎますよね。カラオケビデオの方にも僕が写ってたりもします。主演の福井さんがとにかく昔の男前感出すぎてるところも見どころです。キザってやつですね。
 Poolsideに関しては初の全編出演。僕の大根役者っぷりが自分だと見てて苦しいです・・・汗 とはいえガルフィーを着てでてくるPESさんのインパクトが強くて見るたび全部アレに持っていかれます。僕は今でも大活躍のモデルの皆様などに囲まれてめっちゃテンパってました。それを遠くから眺めるスタッフ陣。チヤホヤされてるかと思いきや「私あごひげある人ダメなんだよね・・・」とか近くでイジられてました。それもまたご褒美・・・なのかも・・・しれません・・・笑

9. 20140803
 これは完全に監督編集撮影自分の1作。アルバムの発売日を言っている曲なのでカップリング的な立ち位置でこれまでのビデオや素材をまとめてサクっと作ってみた作品。背景に神戸の景色が流れていて、さらにその背景には過去のビデオやライブ映像が。これがしっくりきてるのはこれまでのビデオが素敵だからですね。本当に僕の部屋にカメラ立てて撮影してました。のちにきゃりーぱみゅぱみゅさん等のMVを手がける田向さんにこれを話の流れでちょっと褒めてもらえてすごく嬉しかったのを覚えています。それを機に衣替えの話にもつながっていった気が。

10. 衣替え feat.BONNIE PINK
 気がついたら自分でもわりとビデオ撮ってるな・・・ということでこちらは僕と杉山さんの合同監督作品です。そもそも杉山さんはグラフィックデザイナーなのに僕が謎の信頼を寄せていて無理して映像を作っていただくようになったので、本業じゃない2人でやってみることに。編集とあとはカラーも今回はじめて自分でやりました(20140803のときはカラーの概念がわかってなかったのでそのまま入稿してたという・・・恐ろしい・・・)。服をたたむだけの動画でどうリズムを出すかってのは難しかったですね。撮影はビームス原宿ですが外観は神戸店。このDVDが出ることには神戸店移転しちゃってるので今はその店構えはもう見られませんが。

11. STAKEHOLDER
 3rd EPのリード曲。壊れてしまったけど大学1年生のころに買った思い入れのある人生1台目のマックを主演に据え置き、美女(というか監督のうちの一人、宮本さんの実妹)にバッドでぶっ飛ばしてもらいました。物は壊れますが映像は残りますしね。ビンタされるときにメガネがちゃんと飛ぶように耳を掛けていないのが見どころです。あと飴のビンで殴られる、というの死ぬまでにやってみたかったことの一つだったので実現してうれしかったです。ただほんとに飴なのでホテルに帰って洗っても洗っても髪から飴っぽいものが。っていうか「No.1」のビデオの撮影のあともホテルに帰って洗っても洗っても鰹節が・・・どっちも杉山監督の仕業ですね・・・

12. 朝が来るまで終わる事の無いダンスを
 森高さんとのコラボライブ用にVJ素材としてタングラムチームに作っていただいていた映像をこのたび完成版まで仕上げていただきました。大きい会場で見るとすごい気持ち良い映像だったのでこのヌルっとした編集はPCとかで見てもいい感じです。都会だったり大きい建物なのに人が居ない空間、すごい好きなのでそういうカット目白押しで大興奮です。人の居ないカットの連続なのにどんどん盛り上がっていくし、最後の方の新幹線のカットとか超かっこいいですよね。サラっと僕も写ってますよ。車に乗りたくなるビデオ。

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 tofubeats new EP NOBODY