909state / AcidGelge (秋葉原重工 トラックメイカー)

「tofubeats?変な名前!」
2009年に909stateをdj newtownのEPにリミキサーとして起用して戴いたときの第一印象でした。

私の特に活動初期には大変お世話になり、今でも本当に足を向けては寝られない恩人のひとりだと思っております。

トーフさんご自身は当時のネットレーベルでの活動を経てメジャーデビューされ、そこから10年。10年…マジか。はやいものです。恐ろしや。

ネットレーベル時代はテクノ、ヒップホップなどのクラブミュージックから、和モノエディット、アイドル、アニソンなど、様々なジャンルをシームレスに行き来する(それでいてちゃんとtofubeatsという個性には一貫性がある) スタンスが面白いなと思って、そこにはかなりの影響を受けたと言いますか、己が好きなものは好きでいて良いという勇気を貰えたというのが正直なところでしょうか。

(その当時の曲を聴いてると色々な事を思い出してしまい1人深夜にエモ散らかり極まりました)

そういった時期を経て、活動の舞台をメジャーに移されてからは、J-POPを真正面からやっていくというある種の腹の括り方をされたのだなという印象を持っています。

一方で、アシッドハウスなどのギークな要素を偲ばせる姿勢も崩さない。メジャー1発目のdon't stop musicで森高さんのボーカルのバックに歪んだ303クローンが鳴ってる感じが色々象徴してるなと思いました(今回選んだのは303が入ってない砂原さんリミックスなんだけど)

私自身がアシッドハウスという音楽をメインにやっとる事もありまして、今回はそんなアシッドの影響が色濃く感じられる四つ打ちトラックを前半に、後半は女性ボーカルもののプロデュース&リミックスワークの中で好きなトラックを中心に選びました。

しかしこうやって通して聴いてみるとtofubeats流アシッドの良い意味でのクセや好みみたいなのも再発見できたような気がします。めっちゃ勉強になりました。これからもまたシブいトラック作って下さいね。それからマジで健康には気をつけて。マジで健康には気をつけて。

改めてメジャーデビュー10周年おめでとうございます。



 tofubeats new EP NOBODY